「SANAE's Sylphid Breeze」の開発者、ランナイ/SOREHODOとのインタビュー!

ご存知の方も多いかと思いますが、最近、Sanaeのファンゲームが話題になっています。そのゲームの名前は「SANAE's Sylphid Breeze」で、開発しているのは「SOREHODO,」というグループで、実際には一人で活動しているランナイという人物です。

今週、私たちは開発者と連絡を取ることができ、ゲームやスペイン語コミュニティについていくつか質問することにしました。以下に、その短いインタビューをご紹介します。

スペイン語
英語
ポルトガル語:
Em produção.

1. まず最初に、自己紹介をお願いできますか?どなたなのか教えていただけますか?

サークル反歩堂(SOREHODOH)の代表、ランナイと申します。
私は現在、日本でゲーム制作をしている日本人です。
ランナイは英語でLakniと書きますがこれはローマ字読みでRAN NAIと読みます。
(Lancer Knight の略が由来だからです)
反歩堂は個人サークルなので、SOREHODOHでもLankniでもお好きな方で呼んでください!

元々、学生時代にドッターとして活動しておりましたが、
このたび10年ぶりに個人でのゲーム開発を再開、「SANAE's Sylphid Breeze」を開発中です!

2. ゲームの開発にどれくらいの時間をかけていらっしゃいますか?

このゲーム「SANAE's Sylphid Breeze」に関して言うと、2024年9月時点で開発開始から半年が経過しました。

半年間かつ個人でこの開発速度は客観的に見てありえない速度です。
なぜ、このような速度で開発出来ているかと言うと、
ゲーム素材の多くは10年前に制作したものだからです。
この半年という期間は、プログラムを1から作り直しているのと、
新たに考えた仕様の追加や、それに伴う画像の制作に時間をかけています。

Imagen

3. このゲームを作る動機は何でしたか?

なぜ、私が今「SANAE's Sylphid Breeze」を作っているのか? その動機を語ります。

私はこの10年間、ゲーム会社でゲーム制作に取り組んでいましたが、
今一度、個人での制作にチャレンジをしてみたくなりました。

その上で、10年前に制作をしていた「SANAE's Sylphid Breeze」が、自分の中では未完成だったこと、今はインディーズゲームがsteamを中心に盛んになってること、なにより東方Projectが10年経った今でも盛り上がり続けている現状を見て、今こそ「SANAE's Sylphid Breeze」を本当の意味で完成させるしかないと思いました。

この10年間に新たに生まれた東方ファンの人々にも、当時からの東方ファンにも、
最新の「SANAE's Sylphid Breeze」はきっと楽しんでもらえるだろうと思ったのです。

4. 音楽、デザイン、レベルなど、ゲームのすべてを担当されているとのことですが、開発中にどのような困難がありましたか?

一言で言うと「時間不足」ですね……笑 普通は5人や10人、あるいはそれ以上のチームで本来やることを1人でやるわけですから。
また、この10年間のゲーム制作者としてのスキルセットとして、プログラミングは持っていなかったため、プログラムは常に試行錯誤になっています。5月の体験版だと、コントローラー入力対応にはとても苦戦しました。
ちなみに、音楽(BGM)および効果音(SE)は全て友人やその伝手で外注しています。
プログラムはまだなんとかなりましたが、サウンドにまつわることは門外漢です笑

また、インディーズゲームの販売には宣伝が欠かせません。
X(旧:Twitter)での日々の情報発信も一人でやっているのですが、
これに時間を掛けている間は開発も止まるわけで……とにかく時間が足りません!
でも、どれも今後もインディーズゲーム制作を続けるために
必要な学びだと考えているので、どれも本当に楽しいですね。

5. コミュニティがスペイン語などの言語への翻訳パッチを作成することについて問題はありますか?

公式にスペイン語を出すかどうかは未定です。
その為、それまで有志の方が制作する場合、非公式と言うことを明言していただければ問題ないと思っています。
「SANAE's Sylphid Breeze」は「GAME MAKER STUDIO」で制作しているため、
UNDERTALEと似たようなことは出来るのではないかと思っています。
(私も詳しいことは知りませんが、UNDERTALEもまたGAME MAKER STUDIOで制作されたゲームであり、
 UNDERTALEに英語版しかなかった当時に、日本では有志が非公式に日本語の翻訳パッチを制作していました)

ただ、このゲームは性質としてそこまでテキストが多いものにはならない想定なので、
本格的な翻訳がなくてもプレイに支障は出ないだろう、と思っています。
アクションゲームですからね。ノンバーバルで楽しめるのが理想だと考えています。

6. このゲームの他にもっとゲームを作る予定はありますか?それともこのゲームの反応によって次のゲームを決める予定ですか?

もちろんです。
私は今後もインディーズでのゲーム制作を続けたいという思いから
「SANAE's Sylphid Breeze」を作っています。
今後はオリジナルタイトルにも挑戦したいと考えており、そちらの企画も進行中です。
たまにSOREHODOHの公式Xアカウントで登場する「THANK YOU」と共に登場する少女は
オリジナルタイトルで登場させる予定のキャラクターです。
今後もオリジナルタイトルの話も時々するので、
良ければ彼女たちのことも覚えてくれると嬉しいです。
また、反応次第では「SANAE's Sylphid Breeze」自体の続編もありえると思っています。


7. このゲームのリリース予定日はありますか?また、これを私のブログに投稿することをお伝えしたいと思います。

発売予定日に関しては、公式発表タイミングをお待ちください……!

1年以内にリリースを目指している、とは既に発言しておりますので
2025年3月末までにはリリースされる想定しています。

ブログ掲載、楽しみにしております!

8.  最後に、ヒスパニックコミュニティに対して何かメッセージがありますか?

私はヒスパニックコミュニティの方々の確かな熱量を感じています。

@SOREHODH_GLで「SANAE's Sylphid Breeze」の情報発信をはじめて以来、
返ってくる反応の多くは英語圏からの方々からでした。
それ自体は英語で発信している以上、自然なことだと思います。
しかし、そんな中でもsuzunaanさんは6月の体験版の時から取り上げていただいたり、
実は他にも何名の方々から、スペイン語への翻訳のご提案をいただいていたりしております。
(9月時点で、他の言語においての翻訳のご提案は今まで一通も来ておりません!)

私自身は日本語話者であり、英語ですら拙い中で個人で情報発信をしている現状の為、
直接スペイン語で皆さんに語りかけたり、スペイン語対応での販売を行うことは
すぐには出来ないのですが、皆さんの「SANAE's Sylphid Breeze」への期待は確かに伝わっています。

発売まではまだまだお時間をいただきますが、情報発信は今後も続けていきますので、
是非とも応援のほどよろしくお願いいたします! よき東方ライフを!

 

Suzunaanから、ランナイさんがこれらの質問に答えてくださったことに心から感謝申し上げます。そして、彼のプロジェクトが大成功することを願っています。読者の皆さん、ぜひ彼のX(英語日本語のアカウント)をフォローするのをお忘れなく。また、ゲームを無料で試すことができるので、興味があればSteamのウィッシュリストに追加してみてください。

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